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島田荘司のデジカメ日記
第8回
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9−28(木)、スター・ファラフェル。
友人のハニー・アルフセイン・ハナフィがやっている、ターザナ市のスター・ファラフェルに「チキン・シャウェルマ・サンドウィッチ」を食べにいく。ぼくが出資して、ハニーが地中海料理(メディテラニアン・フード)のファースト・フード・レストランをやっているのだ。
メディテラニアンという言葉は、こちらでは割合よく耳にする。民家の形式にもメディテラニアン・スタイルと呼ばれる一群があって、非常にポピュラーだ。
ハニーとこんなに長いつき合いになるとは思わなかった。向こうもたぶんそう思っているだろう。カイロで出会ったのは、あれこそはわれわれの運命というものだったのであろう。最近はそういう感慨しきりで、旅先でちょいと出会った外国人と、こんなにまで腐れ縁になるという話はあんまり聞かない。これは死ぬまで一緒にいるのであろうか。
「チキン・シャウェルマ・サンドウィッチ」は大変おいしい。ぼくはいつもこればっかりだが、たまには「ファラフェル・プレート」というものも食べる。ファラフェルとは、ヒヨコ豆という豆を、ひいて粉にして、練って団子にして揚げたもの。フライド・ライスの上にこれが載っている。ただしフライド・ライスは、日本人のぼく用の特別メニューである。
あとはサラダとピタ・ブレッド。後者はインド料理のナンみたいなもので、これにはホモスという、これもヒヨコ豆の粉とオリーヴ・オイルで作ったペーストを付けて食べる。ファラフェルには、タヒナ・ソースいうものをかける。こっちはゴマから作られている。
この店の料理は、あとは肉のシシカバブなどで、コレステロールのもとだから食べたことがない。シシカバブというのは串に挿して火で直接焼く方法のことで、シャウェルマというのは、じっくりと照り焼きする方法の名称らしい。ヒヨコ豆という名前の由来は、黄色くて、保存しておくと表面がしわしわになってヒヨコの頭に似るからである。繊維質が多いから、豆というものはだいたいにおいて体によいようで、メキシコ料理も多く豆を使っている。シャウェルマもシシカバブも、ホモスもタヒナ・ソースもファラフェルも、ローマ帝国の昔から地中海沿岸にある料理のようだ。
これらは、オリーヴ・オイルをふんだんに使っているから体にいいんだとハニーは言う。だからアラビア人には肥満がほとんどなく、血管に障害を持つ人が少ないのだそうだ。確かにこちらのアメリカ人には、血管の様子がおかしい人を時々見る。半ズボンで足を出して歩いている人で、血管が浮いて瘤々に見えている人がいる。女性でも、割合こういう足を平気で見せて歩いている。
人間の血管には、逆流を防ぐ弁があちこちに付いていて、コレステロールが多く溜ると、弁のところが大きく膨れあがってしまうものらしい。だからアラビア人のうちには、毎朝オリーヴ・オイルをごくごく飲む人もいるのだそうだ。いくら健康によくても、そこまではちょっとできない。
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