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調香師日記
大林薫訳
四六判・178頁・本体価格1900円(税別)
ISBN 978-4-562-04751-2178

ジャン=クロード・エレナ
調香師日記

 JOURNAL D'UN PARFUMEUR
Jean Claude Ellena

匂いは言葉、香水は文学  

エルメスの専属調香師が
南仏、パリ、東京……で綴った創作日記

調香師は作曲家にたとえられてきた。けれども、
つねづね自分は「香りの文筆家」だと思っている
                    ──本文より


調香師がどんな生活を送っているのか知ってもらえたら——。そう思って一年間にわたり、私はこの日記をつけてきた。
こつこつと、気楽に、とりとめもなく、気まぐれに、まじめに。
思いつくままに書くうちに話題が飛んで、脱線したところもある。
それでも日々の足跡をたどってもらえば、一調香師のあるがままの姿が見えてくるにちがいない。
 
    生活のふとした場面でも、香水づくりにもちいる表現を私は使ってしまう。
    普段、物事を考えるときも、自分が一体化しているかのように、最後にはそこへ還ってしまう。
    匂いは言葉──私が匂いを操るのは、しかるべく本能であり、自分の仕事だから。

    調香師の仕事は、本を執筆する作家の仕事と比べることもできるが、調香は芸術でもあり、
    言語や概念にはすべて還元しきれないことも理解している。
    ただ私の日記を読んでもらうことで、みなさんと経験を分かちあいたかったのである。

[著者紹介] ジャン=クロード・エレナ
エルメスの専属調香師を2004年より務める。仕事も生活も南仏グラースを拠点とする。現在、エレナの作品はカブリのアトリエにて制作されている。 作品は、「テール ドゥ エルメス」「エルメッセンスコレクション」「庭シリーズ」「ケリーカレーシュ」「ヴォヤージュ ドゥ エルメス」のほか、ヴァン クリーフ&アーペル「ファースト」、ブルガリ「オ パフメ オーテヴェール」など。