時が止まった部屋
遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし
朝日新聞、フジテレビ『Mr.サンデー』ほか、
英ガーディアン紙、ドイツテレビ2DFでも報道され、「この日本人女性がすごい!」と海外でも話題!
孤独死、ごみ屋敷、残されたペットたち——
故人の部屋を片づけ、弔いつづける27歳の遺品整理人が、依頼現場をミニチュアで再現。
死と向きあってきたからこそ伝えたい想いを初書籍化。
父親の突然死がきっかけで、若くして遺品整理人になった著者が、現場で目にした孤独死や、ごみ屋敷、ペット、そして部屋に残された「人生」のかけら。
社会問題化するいま、わたしたち一人ひとりにできることは何か。
ミニチュアを通して静かに問う。
わたしが現場に行くときには、すでに故人の姿はない。
そういう仕事だ。
遺族や大家さんから聞いた話と、ただ、「部屋」と「物」がそこに取り残されているだけ。
でも、それらは雄弁に故人の人生を語っているようでもある。
(本文より)
第1章 音信不通の父親
第2章 ごみ屋敷それぞれの事情
【 column1 】大家さんたちの苦悩
第3章 家のなかの密室(トイレでの孤独死/お風呂での孤独死)
第4章 遺品の多い部屋
【 column2 】忘れられない遺品
第5章 壁に残された「ゴメン」
第6章 残されたペットたち
第7章 終の棲家
おわりに