あなたはなぜ「カリカリベーコンのにおい」に魅かれるのか
においと味覚の科学で解決する日常の食事から摂食障害まで
驚愕の実験や最先端科学研究でここまでわかった! 知っているようで知らなかった人間の食行動とその理由とは。
著者 | レイチェル・ハーツ 著 川添 節子 訳 |
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ジャンル | 地理・哲学・宗教・心理 > 心理 サイエンス・テクノロジー > 科学読み物 |
出版年月日 | 2018/07/23 |
ISBN | 9784562055869 |
判型・ページ数 | 4-6・328ページ |
定価 | 2,420円(本体2,200円+税) |
在庫 | 在庫僅少 |
食べたい/食べたくない
そのどうしようもない欲求も、脳をだませばうまくいく!
嗅覚心理学の第一人者が解き明かす、本当に「満たされる」ための食の科学。
本書にはさまざまな人が登場する。極端な偏食家、嗅覚を失った男性、ライスを食べないと満腹にならない人、雑食の快楽主義者から完全菜食主義者まで――。どんな人にも食の強みと弱みがある。
食の欲求に屈するとき、わたしたちのなかでいったい何が起きているのだろうか。
嗅覚心理学の第一人者が、感覚、科学、そして自己発見の旅へといざなう。
驚愕の実験や最先端科学研究でここまでわかった!
知っているようで知らなかった人間の食行動とその理由。
◎甘いものを食べると、なぜ人はやさしくなれるの?
◎多くの人が飛行機内でトマトジュースを頼むのはなぜ?
◎ケールをキャンディのような味にする新薬が開発中?
◎味蕾を多く持つ「スーパーテイスター」は遺伝子が決める
◎食欲を抑える香りとは?
◎食べる量を減らしたいときに有効なお皿の形は?
◎エコバックを持参するとお菓子を余計に買ってしまう理由は?
【著者】
レイチェル・ハーツ Rachel Herz
心理学者、認知神経科学者、嗅覚心理学における第一人者。カナダ・トロント大学で心理学の博士号を取得、ブリティッシュコロンビア大学、米国・モネル化学感覚研究所を経て、現在はブラウン大学およびボストン・カレッジで教鞭を執っている。また複数のグローバル企業でコンサルタントも務めている。著書に『あなたはなぜあの人の「におい」に魅かれるのか』(2008年)、『あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか』(2012年、いずれも原書房)がある。
序文
【1章】すてきな四人組
甘味/酸味/塩味/苦味
【2章】おいしい仲間たち
うま味/脂肪/カルシウム/お熱いのがお好き
【3章】嗅覚に従う
風味とは何か?/においが食欲を刺激する/ベーコン・ラブ/鼻をつく味/おいしいにおい/においと味のシナジー/過去の亡霊/においと嗅覚
【4章】食べ物との闘い
回避・制限性食物摂取障害(ARFID)/食物新奇性恐怖尺度/拒食症/味覚嫌悪学習/ダイエット・アロマセラピー/渇望をコントロールする
【5章】目で味わう
ワイン通/色/明かりを消して/器の色/赤の恐怖/多ければ多いほど/一口サイズ/イリュージョンの世界へようこそ/サイズは重要/カロリー計算/お酒を飲むときのヒント/形が味を変える/よりよく食べるために
【6章】音と感覚
音量/空で味わうなら/ワインと音楽/リズムに合わせて食べる/雰囲気の違い/食べ物を感じる/重いほうがおいしい
【7章】マインドの魔力
距離を置く/ラベルが単なるラベルではなくなるとき/オーガニックの罠/ミルクセーキ・プラセボ/いっしょに食べる/人の振り見て、我が振り合わせる?/人の目を意識する
【8章】満腹感の秘密
なじみがあるものが空腹を満たす/儀式/酒とカロリー/感覚特異的満腹感/単調な食事/想像力を発揮する
【9章】コンフォート・フード
フード・ハイ/チキンスープ/ストレス解消/タッチダウンとカロリーの関係/意志の力
【10章】嗜好品の誘惑
ながら食べは危ない/フードポルノ/子どもを狙え/メディアを規制する/エコバッグ/環境を保護すると意地悪になる?
【11章】食べ物は愛
においで安らぐ/感覚のサポート/食と感情/食は人をあらわす
訳者あとがき
参考文献